46 不審者対応訓練
「いかのおすし:行かない,乗らない,大声を出す,すぐ逃げる,知らせる」,「自分の命は,自分で守る」を合言葉に学習しました。
今回の訓練では,主に
① 不審者に遭ったら,どう対応したらよいのだろうか?
② 不審者かどうか判断できない時,どう対応したらよいのだろうか?
について,考えてみました。
① 不審者に遭ったら,どうしますか?
「逃げる。」「大声を出す。」「助けてと,言う。」「防犯ブザーを鳴らす。」「いかのおすしに気をつける。」など,これまで学習した意見が出てきました。
今回の学習では,まずは「逃げる」ことを学びました。歩いている大人の人に助けを求めたり,誰もいない時は,近くの家に(自分の家のふりをして「ただいま。」と,大きな声で言って)逃げ込んだり,近くに110番の家や店などがあったら,そこへ逃げ込んだりすることを学習しました。そして,「いかのおすし」もとても大切であることを再確認しました。
② 不審者かどうか分からない人に声をかけられたら,どうしますか?
絵を提示しながら,「この人は不審者かな?」と子どもたちに聞いてみると,マスクやサングラス,帽子,黒い服を身に付けていると「不審者かどうか分からない」ことに気づきました。
ここでは,判断に迷ったら,距離をとりながらまずは挨拶をし,「いかのおすし」に気をつけることを学びました。
以上のことを踏まえ,シミュレーションしてみました。
ア) 男の人に声をかけられ,道を尋ねられた時
急に連れて行かれようとしたため,防犯ブザーを鳴らして,子ども110番の家へ駆け込み,不審者に遭った時の様子や男性の特徴について知らせ,避難することができました。
イ) 道にうずくまっていた人に,助けを求められた時
挨拶をして,距離を確保しながらどうしたのか声をかけることができました。また,近くに人がいるので,そこへ行くように促すことができました。
男の人が動けなかったので近くの110番の家の人の所へ行き,事情を説明したあと一緒に男の人のもとへ行き,救急搬送してもらうよう依頼することができました。
ウ) 携帯電話で話をしていた女の人に急に声をかけられた時
一定の距離を保ちながら,挨拶をしました。下の学年の友だちと手をつないで,一緒に行動できるよう,気遣いができました。
女の人が「かわいいね。」と言って近づいてきたので,3人とも防犯ブザーや笛を鳴らして,子ども110番の家へ逃げ込み,助けを求めることができました。状況や女性の詳細について伝えることができました。
今回の学習を通して,「女の人にも不審者がいるんだ。」と初めて知ったことや,「いざとなったら,大きな声が出ない。」とか,「ブザーを鳴らすタイミングが難しかった。」「不審者かどうか判断が難しかった。」など改めて気づくことも多かったようです。
訓練を繰り返し行うことの大切さを実感した学習となりました。また,日頃から防犯ブザーや笛などがきちんと鳴るか点検したり,危機意識を高めて生活したりすることは「自分の命を守る」ためにとても大切なことだと思います。