薬物乱用防止教室 163
今日は,3校時に学校薬剤師の大塚先生をお招きし,「薬物乱用教室」の出前授業を行いましたた。
はじめに,「薬」は私たちが健康に生きていく上で,大切な役割を担っているものであるけれど,使い方を間違えれば体に悪影響を及ぼす危険なものでもあることを教えていただきました。
その体に悪影響を及ぼすものが「ドラック」と呼ばれるもので,ビデオの中では,いろんな種類があり,「ドラック」と分からないように名前や形を変えてあるものが多くあることも教えていただきました。だから,人に勧められても,絶対に使用してはならないことや,勧められたら断る勇気が必要であることも学びました。
そして,「ドラック」は,体全体に作用するため,どこが悪くなってもおかしくないもので,特に「脳」にダメージを与え,幻覚や幻聴,興奮して凶暴になったり,善悪の判断ができなくなったりすることも学びました。人格までも変えてしまう「ドラック」は,治す薬もなく,やがて依存症となり,一生「ドラック」なしでは生きていけなくなる恐ろしいものであることを学ぶことができました。
次に,「たばこによる害」について学びました。たばこは,ニコチンやタール,一酸化炭素など体に悪い物質が含まれており,血圧を上げたり,酸欠になったり,「肺がん」や「脳卒中」などの大病にかかるリスクが大きいことを学びました。また,吸い続けることで「肺がかちかちに堅くなり,真っ黒になる」ことも学びました。
今日,「薬物乱用やたばこを吸うこと」について学習した子どもたちは,
「薬物は,絶対に使ってはいけないと思った。自分だけでなく,他の人にも迷惑がかかることが分かった。薬物は使い方を間違えると,自分の体をおかしくするので絶対に使わず,自分の身を守っていきたい。」
「1回だけということで使ってしまうと,なかなか止められない。生きていけなくなることが,分かった。」
「自分だけでなく,他の人に迷惑や害を与えてしまう。1回だけと思って使うと,なかなか止められなくなるので,絶対に使ってはだめだと思った。」
「やっている人に,惑わされないようにしたい。」
『薬物乱用防止の出前授業は3回目で,毎回「1回使っただけで一生続く」と言われていたけれど,1回は使ってみたいと思っていた。でも今日の授業で,使ってはいけないと,思った。』
子どもたちは今日の学習を通して,薬物を正しく使うことの意味や,自分の健康と尊い命を守るための勇気について学ぶことができました。
最後に大塚先生から,「絶対にだまされない,絶対にやらない」ことと,「この薬を飲むと調子がいいから,お薦めだよ。」などの知り合いや身近な人から薬を勧めることは違法になることも教わりました。