算数科研究授業 38
校内研究の一環として,昨年度から研究実践を続けている算数科の指導法について,5,6年生が研究授業を行いました。学習単元は,6年「分数のわり算(真分数÷帯分数)」,5年「小数のかけ算(小数×小数)」です。
5,6年生は,複式学級のため,2学年を一人の教師が指導しています。6年生の導入をしている時間は,5年生は前時の復習と本時につながる課題を見付けます。
6年生が,本時の課題について,予想を立て,自分なりの言葉を使って解決する学習に入りました。「割る数が『帯分数』になったら,どのように計算したらよいのか」について,これまでの学習を生かしながら,答えを見出し,「まず」「次に」「つまり」などの言葉で考えを整理しながらノートに考えを広げます。
5年生。整数×小数,小数×整数はできるようになったと自信たっぷりに説明をしたあと,かけられる数,かける数がともに小数の問題に出会い,筆算で解く際の考え方について,自分の考えを広げた後,二人の考えを比較していきます。
「帯分数は,仮分数で表したら,これまでと同じように,「逆数」をかけるやり方でできる。」と早々に,計算の仕方を解決した6年生。「『逆数をかける』って,どうして『逆数』をかければ分数÷分数の計算になるのかを説明できないとね~。」計算を解いて安心してる6年生を追い込み,「逆数をかける」ことになる理由を更に,自分の言葉で,追加して説明をしていきます。
自分たちの考えでまとめた筆算の仕方を,実際に黒板で筆算しながら確認していきます。「小数の計算は難しいから,最初にどちらも10倍ずつして整数で計算して,最後に100分の1,小数点を左に2つ戻したらできる。」言葉が筆算で可視化され,考えを整理していくことで,2人は,自分たちのやり方に確信をもつことができました。
自分の考えを言葉で広げ,接続詞や図表を用いて整理しながら付加・修正していくことで深い理解につなげていく学習を今後も継続し,互いにさらに自分の考えを伝え合う場を盛り上げていくことができる授業を目指していきます。緊張しながら,頑張った子どもたちでした。
今週は,5・6年。来週,再来週は1年,3年と続きます。子どもたちに負けないように,教師も共に努力し続ける南永小です。