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きらきら南永っ子

伊佐市の南玄関にある小学校で,平成14年に改築され,天体観測ドームを備えてます。

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「ふれあい天文学」をリモートで実施 179

 土曜授業の今日,2・3時間目で,国立天文台の天文教育普及事業である「ふれあい天文学」を本校で行いました。今回は,実際に来校していただき,本校での出前授業を計画しておりましたが,現状からリモートでの出前授業となりました。

Sdsc_0050 講師の,国立天文台の研究者である三好 真(みよし まこと)先生とZoomでつなぎ,「天体は自転・公転をしているから落っこちない!」というテーマの下,太陽や惑星,衛星,ブラックホールなど,映像やスーパーコンピュータによるシュミレ―ション画像を用いた,大変分かりやすく,楽しい時間となりました。

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Sdsc_0026 昨日,集落放送で案内をしたことで,授業に地域の方がたくさん来ていただき,久しぶりに南永小に人があふれる中,授業が始まりました。

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 講師紹介のあと,初めに5・6年生による学校紹介を行いました。南永小の特色ある教育や施設など,プレゼンソフトをタブレットで操作しながら,しっかりと紹介してくれました。

Sdsc_0039 「角運動量」という難しい言葉から始まった授業は,先生の準備された大きなお椀型の中で車とバイクが落ちずに走り回る動画で,「なるほど!」と,がっちりと心をつかむスタートでした。

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Sdsc_0069 なんでもすいこんでいく「ブラックホール」というイメージですが,実際の研究からは,10%ほどがすいこまれるだけで,あとは離れていくことや一定の距離以内に入らなければ,すいこまれないことなどを聞き,驚きや安心の顔がとても印象的でした。

Sdsc_0081 惑星の自転・公転の話題では,惑星の画像が紹介されるたびに,「火星だ!」「木星だ!」と日頃から本校の天体ドームで見ている惑星に声を上げる姿も見られました。しかし,自転する惑星の映像には,感動したようです。「わー,すごい。」なかなか見ることのできない映像に感動しました。

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Sdsc_0095 後半の学習では,月の満ち欠けや夜の星座から地球の自転について,またなぜ月の模様がいつも同じなのかなど,日頃から見ている夜空の疑問について学ぶことができました。

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Sdsc_0114 授業が終わると,事前に考えて来た宇宙に関する疑問を天文学者に直接質問するという貴重な体験ができました。「宇宙人は,いますか?」2年生の素朴な疑問に,「私たちも宇宙の中で考えれば,宇宙人です。そう考えるとどこかに,同じ形ではないにしろ,いるかもしれませんね!」と回答していただき,会場も笑顔いっぱいになりました。他にも,「天の川は,どれだけの星が集まっているのか。」「ベテルギウスは,いつなくなるのか。」「太陽は,燃えているのになぜなくならないのか。」「星の光は,強いものと弱いものがあるのはなぜなのか。」子どもたちから出る質問にも丁寧に答えていただきました。

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 中には,「なぜビックバンが起こって宇宙が始まったのか?」という質問もあり,「宇宙には必ず始まりがあったはずだが,『なぜ』の答えはまだわからない。多くの天文学者も知りたいはずだ。」との回答に会場も和みました。

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 最後に,代表のこどもが,「天体のほとんどが自転していることを初めて知りました。楽しい学習になりました。ありがとうございました。」と感想と御礼を伝えました。また学校長から,今回の実施について改めてお礼の言葉を送り,「ふれあい天文学」を終えることができました。

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三好先生,楽しい授業,また素晴らしい機会に感謝いたします。そして,一緒に参加してくださった地域の皆様,御参加ありがとうございました。子どもたちにとって,天文学という学びだけでなく,キャリア教育の一環として研究者と関わりは実り多い体験になりました。

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