芸術鑑賞会ワークショップ「だだすこ だんだん」 73
本日,芸術鑑賞会『ただじゅんのおはやし劇場「だだすこ だんだん」』がありました。
だだすこは,太鼓の音。だんだんは,「暖」あたたかな「談」おはなしで,だんだん心が「弾」はずみだすという意味があるそうです。
「めでたい」をテーマに,和太鼓や日本の楽器(三味線),むかし話や歌,踊り,獅子舞をお一人で披露され,圧巻でした。
太鼓を叩きながら,昔話「きつねの かくれずきん」を表現豊かにお話してくださいました。
皿回しも,お手の物。小さい皿から,大きな皿まで,重い陶器の皿を器用にくるくると回し,子どもたちもびっくり!「福」と書いてある皿を回し,福がみんなのもとにも回ってくるようにという願いが込められていました。
三味線はプロ並みの手さばきで,「あたまの大きな男」という昔話を岩手の言葉で弾き語りしてくださいました。
男が,大きな大きな大きな頭で柿の木を育てて実を売ったり,次の年は水を溜め,鯉や金魚を育てて売ったり,また次の年は土を入れ,大根を植えて売ったりしながら生計を立てたおもしろいお話でした。
手足・顔遊びでは,みんなで体を使いながら,地獄の1丁目から5丁目のお話を一緒に体感しました。
獅子舞では,みんなの邪気をはらい,幸運をもたらす舞を踊ってくださいました。不思議なことに,だんだん獅子が本物に見えてくるほどリアルな動きでした。そして,「五木の子守歌」で眠ってしまうかわいらしいさも,魅力的でした。
最後はワークショップで,迫力満点の太鼓をみんなで体験。子どもたちは踊ったり,太鼓を叩いたりと,大はしゃぎ!
6年生の沖園君は,「締め太鼓にも,大きさがいろいろあることが分かりました。体験できて,楽しかったです。」と,感想を述べていました。
ただじゅんさん,楽しいおはやし劇をありがとうございました。見るもの,聞くもの,触れるものがほとんど初体験で,大変興味深く学ばせていただきました。
鹿児島の民話(鹿児島弁で語られているもの)や伝統的な踊り,文化など興味が湧いた子どもたちも多かったのではないかと思います。今後,いろいろ調べて,受け継がれてきたものを大切に残していけたらと,思います。