読み聞かせ 31
今朝は,いつも読み聞かせをしてくださる向江さんが,地域の岩元さんを誘って学校へ来校されました。岩元さんからは,「彼岸花の球根植え」や「オンライン授業」の新聞記事を見られての感想や子どもたちが頑張っていることが嬉しいと,お褒めの言葉をいただきました。子どもたちは,誉めていただき嬉しそうでした。
今朝の読み聞かせは,室井滋さんの「会いたくて会いたくて」でした。
コロナ禍の中,主人公のケイちゃんが,大好きなおばあちゃんに会いたくて会いたくてたまらず,お母さんの忠告も聞かずにこっそりとおばあちゃんのいる老人ホームへ会いに行くお話です。
お花を持って行っても,ホームの人が受け取りおばあちゃんへ会えず,次の日にまた行くと3階にいるおばあちゃんがケイちゃんに気づき,お手紙を書いて落としてくれました。そこには,「来週またおいで。今度はお話ができるよ。」と記されていました。
次の週におばあちゃんに会いに行くと,おばあちゃんのお手製の糸電話が…。ケイちゃんは,初めて見る糸電話の使い方をおばあちゃんに教わりながら,やっと大好きなおばあちゃんと話をすることができました。おばあちゃんがケイちゃんに語りかける言葉には,人生で大切にしたい想いがたくさん詰まっていて,心温まるお話でした。
友だちと遊んだり,おじいちゃんやおばあちゃんと会うのもはばかれる現在,子どもたちにちゃんと「心は通じている」こと,「繋がっていること」,何より「いつもいつまでも愛している」ことを伝えられたらという思いから,室井さんの絵本が誕生したそうです。
なんだか,いつも会えない誰かに会いたくなる絵本でした。