春を告げるとり 398
向江さんによる読み聞かせです。
日本名作絵本の作品です。
アイヌの酋長の息子は、身体が弱く狩猟民族にも関わらず殺生を好まない、しかし美しい笛を吹く少年だった。
酋長は、息子をかわいがり,立派な酋長にしたいと考えていた。
立派な酋長になるには,雁をしたり,生きものを殺したりしなければなりません。
この部族ではある歳になると、男は冬の間、自給自足の山ごもりの修練をしなけらばならなかった。
酋長の息子も山に出かけるが、修練の途中で命を落としてしまう。
息子を墓に入れると、小鳥が美しいさえずりをしていた。
酋長は、息子が鳥となり、春を告げているのだろうと悟った。
とても考えさせる作品でした。