公共機関を活用した社会科見学へ 173
3学期の社会科見学に行ってきました。1学期の社会科見学の際に,栗野駅に停車する電車を見た子どもたちが感動したことを受け,実際に乗せてあげたいという思いから,公共交通機関のバスや電車,また公共施設等を全校児童で,満喫する一日を企画しました。
まずは,伊佐市役所菱刈庁舎です。ロビーを見るだけの予定でしたが,教育委員会のご厚意で,教育委員会の様子を見学させていただき,最後には教育長室を教育長先生に案内していただける,感謝と驚きのスタートになりました。
次は,商工会の見学です。教科書や資料集で紹介されることはありますが,実際に行ってみたいという3年生の希望から,見学依頼を行ったところ,快く了承いただき,実現しました。商工会の仕事内容を始め,イベント等の企画,確定申告の業務など,子どもたちの質問への回答と共に,丁寧に教えていただきました。
次に,菱刈いきがいセンター(市立図書館・歴史資料館)の見学です。子どもたちは,市立図書館の利用は,経験していたようですが,2階の歴史資料館は初めてで,たくさんの昔の道具や記録,遺物などを説明していただきなが見学することができ,社会科の学習がさらに深まりました。
次に,郵便局です。郵便局の内部に入れていただき,郵便の仕組みや現在のオートメーション化された流れ,また伊佐市内の郵便局・ポスト数,配達数など,資料を使って詳しく説明していただきました。記念切手やポストの中など,スペシャルな出来事もあり,短い時間設定の中,御協力いただきました。最後には,バスの見送りまでしていただき,ありがとうございました。
ここからは,公共交通機関の利用です。栗野まで,バス代を握りしめ,時刻表を見ながら,移動しました。乗車券をとることや運賃表の見方,降りる際のボタンなど,様々な初体験が詰まった体験になりました。
昼食をとる場所を栗野いきいきセンター前の公園に予定していましたが,栗野小のお別れ遠足が来られていたので,急遽変更して,湧水丸池公園で昼食と自由時間をとりました。これも極小規模校だからこそできる対応です。
さぁ,いよいよ楽しみにしていた,電車の乗車体験です。栗野駅で,まずは一人ずつ切符を買うことから挑戦しました。「吉松駅まで子ども1枚お願いします。」この言葉を言うことだけでも,子どもたちの緊張が伝わり,ドキドキのスタートになりました。
電車が到着です!
吉松駅と言えば,SLです。子どもたちは,某映画の効果もあり,大興奮でした。
帰りの時間が迫り,駅に行くと駅員さんがいない・・・。この日は,吉松駅の有人改札最終日で,取材等に出ていたため,早めに切符購入をしておかなければいけなかったようで,「急いでください。」の声に,全員で,ドキドキしながら,電車に駆け込みました。
ハプニングは,この後も・・・。下車する際に,後方車両は扉が開かないということを把握しておらず,栗野駅に着いたにも関わらず,扉が開かず慌てていると,「出発いたします。」のアナウンス。
これはまずい!と前方車両に駆け込み,「すいません,降ります!」と車掌さんに声をかけ,無事に,降りることができました。あわや次の横川駅に行くことになるところでした。これもまたよい経験になりました。
最後は,伊佐交通さんに,バスで迎えに来ていただき,たくさんの初体験が詰まった社会科見学を終え,全員元気に学校へ帰り着くことができました。
たくさんの方の御協力の下,子どもたちに貴重な経験をさせていただき,心から感謝いたします。中身の濃い一日になりました。